廃食油15gの場合(油がきれいな時) ※滴定は省略 ※20Lオイル缶使用

1.ナトリウムメトキサイドを用意する


水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)・・・90c
メタノール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3g


メタノールと水酸化ナトリウムを混ぜると、発熱しながら反応してナトリウムメトキサイド(sodium methoxide)になる。水酸化ナトリウムに触れる用具はすべて乾燥しているものを使うこと。

警告!!! ナトリウムメトキサイドは充分注意して取り扱うこと! 蒸気を絶対吸い込まないこと! ナトリウムメトキサイドが皮膚に付着すると、神経も殺して腐食する ため痛みも感じない間に大やけどになる恐れがあります。万が一ナトリウムメトキサイドが皮膚に付着した場合は、大至急大量の水で洗い流すこと。そのためナ トリウムメトキサイドを扱う間は流水を近くに用意しておいてください。

ナトリウムメトキサイドは塗料も腐食する。一方、水酸化ナトリウムはアルミニウム、スズ、亜鉛と反応してしまうため、ナトリウムメトキサイドを作る用具に は、ガラスかエナメル、もしくはステンレススチールなどの用具を使うこと(ステンレススチールが一番お勧め)。中古の調理用品店や金属類リサイクル業者で 用具を調達する人が多い。必要であれば配管をハンダ付けしたりして工夫する。

2.原料を濾過する


原料となる廃食用油をフィルターで濾過し、食べかすや固形不純物を取り除く。油がドロドロに固まっているようだったら、摂氏35度くらいに暖めてから濾過 した方がスムーズに流れる。チーズクロスを2枚重ねて漏斗にはめ込んだものや、業務用の大きなコーヒー・フィルターを使うとグッド。自分で工夫してみて。

3.水分を取り除く ※原料の状態によっては省略


廃食用油を100度まで加熱し、水分を沸騰して蒸発させる。油の中に水蒸気の泡がたまると突然弾けて熱い油をまき散らすため、必ず静かにかき混ぜながら加 熱すること。廃食用油に多く水分が含まれている場合は、加熱すると油から分離した水が底にたまるため、底から水分を流し出した方がラク。
沸騰の勢いがおさまったら、さらに130度くらいで10分間ほど加熱し残りの水分をとばす。油を火から下ろして冷ます(火傷しないように!)

4.暖め、かき混ぜ、反応させる


原料の廃食用油を加熱して48〜54度に暖める
廃食用油を攪拌している中に、準備しておいたナトリウムメトキサイドを静かに注ぎ込み、50分から1時間攪拌を続ける

5. 静置し分離させ、沈んだグリセリンを取り除く

エステル交換の化学反応が完了した溶液を最低8時間(できればもっと長く)静かな所に安置し、メチルエステル(これがバイオディーゼル)とグリセリンの層を分離させる。グリセリンは凝結しゼリー状になって底に沈むはず

6. 燃料の洗浄と乾燥

水で燃料中の石鹸分を洗い流す方法。1回目は酢酸(お酢)を少し(4.5_g)混ぜて、2〜3回目は水だけで燃料を洗浄する。
静かにかき混ぜた後、12〜24時間静かなところで安置し油と水を分離させる
3回目の洗浄が終わったら、例えば図8のような装置でバイオディーゼル燃料をゆっくり加熱し、水分と他の不純物を沈殿させる。完成したバイオディーゼル燃料のphを測定すると、pH 7の中性になっているはず。